telnetクライアントの有効化
telnetクライアント（telnetコマンド）とは
telnetは、他のコンピュータにネットワークを通じてログインし、コマンドを実行するためのプロトコルです。操作される側（ログインされる側）のコンピュータをtelnetサーバ、操作する側（ログインする側）のコンピュータをtelnetクライアントといいます。操作する（ログインする）ためのプログラムのこともtelnetクライアントと言い、この記事で『有効化』するのはこのプログラムのことです。
telnetは『（ログイン時のパスワードも含めて）通信が一切暗号化されない』という致命的な欠点があるため、今となっては『コマンド操作』というもともとの目的のためにインターネットで使われることはまずありませんが、telnet以外のTCPサーバとの間でもテキストを送受信して内容を確認できる手軽なツールとして使用できるため、ちょっとしたテストやネットワークプロトコルの学習などにまだまだ利用価値があります。
Windowsにはtelnetクライアントが備わっているのですが、なぜか初期状態では無効化されています。この項ではWindows11の環境でのtelnetコマンドの有効化の方法を解説します。
Windows11でのtelnetクライアントの有効化
『Windowsの機能の有効化または無効化』を開く
まず『Windowsの機能の有効化または無効化』ツールを起動します。以前はコントロールパネルから起動していたのですが、Windows11では検索した方が早いです。
①Windowsデスクトップのスタートメニューの検索欄に『Windowsの機能の有効化または無効化』と入力します
②検索した単語の通りの『Windowsの機能の有効化または無効化』というツールが候補として出てくるので、それをクリックします（大抵の場合は検索欄に『Windowsの』あたりまで入力した段階で出てきます）
『Telnetクライアント』にチェックを入れる
『Windowsの機能』『Windowsの機能の有効化または無効化』というダイアログが表示されるので、
③リストの中から『Telnetクライアント』という項目を探し、チェックを入れます
（既にチェックが入っている場合は、もうTelnetクライアントが使えているはずです）
④『OK』ボタンをクリックします
セットアップが始まる
プログレスバーが表示され、自動的にTelnetが使用できるようにセットアップされます。この画面ではユーザがなにか操作する必要ありません。プログレスバーが右端まで進み、画面が切り替わるのを待っています。
セットアップの完了
『必要な変更が完了しました』と表示されたら、『閉じる』ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。これで作業は完了です。
Telnetクライアントの使用
telnetクライアントは、Windowsのコマンドプロンプトから起動します。書式は、
telnet 接続先IPアドレス [ポート番号]です。ポート番号はオプションです。省略した場合はtelnetプロトコルで通常使用する23番となります。
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