obnizの概要

obniz は日本の企業株式会社 obniz によって開発された IoT システムです。Arduino や RasberryPI などの他のマイコンと異なり、デバイス本体上のメモリにユーザのプログラムを書き込むのではなく、ネットワークと接続してクラウドのAPI経由でI/O制御を行うのが特徴です。
obniz は特定のマイコン製品を指すのではなく、obnizOS と呼ばれるソフトウェアをデバイスにインストールすることによりシステムとして利用することができるようになるものです。もちろん obnizOS をインストール済の公式デバイスも数種類発売されており、容易に入手することができます。
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代表的な製品
IoT 入門用として使いやすいのは、次の製品だと思います。
obniz Board
70×35mmほどの小型基板(Arduino Unoの半分ほどの大きさ)です。プロセッサとして ESP32 を使用しています。電源供給用に micro USB 端子を備えています。
12端子の入出力端子を備えています。すべての端子でアナログ入力/PWMによる疑似アナログ出力が可能です。出力としては 1A の電流を流せるので、模型用小型モータ程度ならモータドライバICなしで制御可能です。
基板上に 128×64 ドットのモノクロLCD を備えており、プログラムから文字や図形を描画可能です。
obniz Board 1Y
obniz Board をバッテリ駆動できるように改良したデバイスです。micro USB 端子とは別に、バッテリを接続可能な電源供給端子を備えています。他の機能は obniz Board と同じです。
M5StickC
指1本分 48×24mm の小型デバイスです。ESP32 プロセッサを使用、4MBのフラッシュメモリと520kのRAMを搭載しています。obniz Board のような基板剥きだしではなく、プラスチック製の筐体に納められています。
80×160 TFT カラー LCDの他、IR 送信器・6軸慣性センサ・マイクロフォンなどを内蔵しています。WiFiおよびBlutoothでの通信が可能です。80mAh のバッテリーも内蔵しているので、スタンドアローンで動作可能です。
参考価格2,816円と低価格も魅力でしたが、2022年11月に生産終了し、現在は在庫分のみの販売になっています。
M5StickC Plus
M5StickC に較べて LCD が 135×240ドット(カラー)と大型化しました。その他の機能は M5StickC と共通です。
機能が強化されたためか、M5StickC より1,000円ほど販売価格が上昇しています。
本サイトでの使用デバイス
本サイトでは、当面 Obniz Board を使用していろいろな実験を行います。
入手方法
obniz関連製品は、AmazonやSWITCH SCIENCEのサイトなどで入手可能です。
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