Arduinoの概要
Arduino は、2005年にイタリアで誕生したワンボードマイコンです。手のひらに乗るほどのサイズの基板に Atml AVR マイクロコントローラを中心とした回路と多数の入出力ポートを備え、機器の制御からマイコンそのものの入門まで幅広く利用されています。
Arduinoは標準的なモデルである Arduino UNO rev.4 の本体が3,000円台と価格が安く、入手が容易です。また公式以外にも互換機が多数存在し、同じ外付け回路・同じプログラムを利用可能です。たとえば学研の『大人の科学』シリーズの1つ『8bitマイコン』の付録『Japanino』もArduinoの互換機でした。
本サイトは、マイコン初心者むけに、Arduinoなどを利用した簡単な電子回路の実験を解説しています。これからArduinoを入手する場合、実験に利用する各種センサ類などもセットになった入門キットがいろいろ販売されていますので、それを購入するのが手軽でしょう。
Arduino製品を選ぶ
Arduino Uno
Arduino入門者にもっともよく利用されているモデルです。手のひらサイズの基板上に、プロセッサとしてATmega328/16MHzを搭載しています。
USBポート(Rev.3はmicro USB、Rev.4はUSB-C)を備え、14端子のデジタル入出力端子(うち6端子はPWMによる疑似アナログ出力可)と6端子のアナログ入力端子を備えています。
1台3,000円前後と安価に入手可能です。他メーカから互換機も発売されています。
Dueのような高性能が必要ないなら、このモデルが最も扱いやすいでしょう。
Arduino Due
Arduino Uno の機能を大幅に強化したモデルです。32bitプロセッサAtml SAM3X8Eを搭載、クロックもUnoの5倍以上の84MHzに引き上げられました。
デジタル入出力端子はUnoの約4倍の54端子(うち12端子はPWMによる疑似アナログ出力可)、アナログ入力端子も12端子備えています。
Uno と異なり、入出力端子の最高電圧が 3.3V なので注意が必要です。
Arduino Mini
ブレッドボードに指し込んで使用できる小型版です。プロセッサにはAtmega168を使用しています。
14端子のデジタル入出力端子(うち6端子はPWMによる疑似アナログ出力可)、8端子のアナログ入力端子を備えています。USBには直接接続できません。
その他多くのモデルが販売されています。
Arduinoの購入
純正品/公式モデル
純正品は、Amazon、SWITCH SCIENCE、秋月電子通商などで購入可能です。
互換機/入門キット
Arduino互換機に、センサやアクチュエータなどをセットにした製品も多数販売されています。マイコン制御の入門用としてオススメです。
スターターキット
僕が購入したのはこのセットです。
ELEGOO Arduino用のUNO R3 最終版スターターキット
Arduino Uno Rev.3 の互換機に、スイッチ・超音波センサ・温度湿度センサ・CdSセル(光センサ)などのセンサ類と、直流モータ・サーボモータ・ステッピングモータなどのアクチュエータ、7セグメントLED・ドットマトリクスLED・キャラクタLCDなどの表示装置がセットになったリーズナブルな製品です。プログラム例と日本語ドキュメントのpdfもついています。
定価は7,000円ほどですが、何かのセールで6,000円を切っていたときに購入しました。
入門用にオススメです。
ただ、日本語ドキュメントには間違い・誤訳がけっこうあります。解説も『こうすれば動く』という部分しかなく、動作原理やアルゴリズムについてはあまり説明がありません。
まぁ、その辺をサポートするためにこのサイトを作ったんですが。
コメント