TFTカラータッチスクリーン
どんなアイテムか
概要
ずっと前にAmazonでArduino用のTFTタッチスクリーンを購入したのですが、なかなか試すことができないまま時間が(年単位でw)経過してしまいました。いまさらながら試用レポートなど。
今回試用するのは、ELEGOO 2.8 Inches タッチスクリーンです。ELEGOOといえばArduino互換機も発売しているメーカーなので、周辺機器にも一定の信頼性があると思います。
僕が購入したのとまったく同じ型のものはすでに販売終了しているようですが、同種のものが数種入手可能です。おそらく使用法もそれなりに似ていると思われます。
パッケージ内容物&外観
パッケージは手のひらサイズですが、段ボールでしっかりめ。Arduino本体の箱より丈夫そうです。
内容物は、TFTタッチスクリーン本体の他、タッチペン、ライブラリとサンプルプログラムを収録したミニCD-ROM。左奥のカードには会社のメールアドレスや公式Facebook・Instagramアカウントが印刷されています。
本体にタッチペンを収納・固定するスロットなどは見当たらないですね。速攻でなくしそう…
本体基板表面。まだ画面の保護フィルムを付けたままです。
基板裏面。シールドとしてArduino UNO R3に直結できるようにピンが並んでいます。SDカード対応機種なので右側にスロットが見えます(SDカードを挿入しなくても動作します)。
Arduino UNO R3に接続
Arduino UNO R3に接続しました。この状態だと他に一切センサーなどの外部パーツを取り付けられなくなるのが難点です。入出力ピンを全部使用しているわけではないようなので、メス~オスのジャンパ線などで必要なピンのみ接続するようにすればいいのですが、とりあえずそれは後で試すことにします。
スクリーン側の方がピン数が少ないので、Arduino側のソケットがいくつか余ります。
早速使ってみる
ライブラリのインストール
この製品では、Example01以外のサンプルプログラムを実行する場合にはあらかじめライブラリのインストールが必要です。ライブラリはzip形式でCD-ROMの “Install libraries”フォルダ内に格納されています。3つありますので3つともインストールします。インストールの手順は以下の通りです。
1.Arduino IDEで『ZIP形式のライブラリをインストール』を選ぶ
Arduino IDEを起動し、①メニューの『スケッチ』→②『ライブラリをインクルード』→③『ZIP形式のライブラリをインストール』を順に選択します。
2.インストールするライブラリファイルの選択
『追加したいライブラリの入ったZIPファイルを選択』ダイアログが表示されるので、CD-ROMドライブ→install librariesと順に選択し、①インストールするファイルをクリック(写真はElegoo_TFTLCD.zipを選択中)→②『開く』ボタンをクリック
これで1つファイルがインストールされます。
同じ作業を3つのzipファイルすべてについて行います。
サンプルプログラムを動かしてみる
自分でプログラムを作る前に、まずCD-ROMに収録されているプログラムを試してみました。
なお、これらのプログラムはArduino UNO R3専用のようで、R4では動作しませんでした(コンパイルすら通りません)。ちゃんとソースを見ていないのですが、レジスタを直接操作しているためマイクロコントローラが変更されたR4では動作しないのだと思います。
Example01 Simple test
Example01は、画面を赤/青/緑で順に塗りつぶしていく、ごく簡単なアニメーションでした。このサンプルだけはライブラリのインストールなしに動作させることができます。
Example02 DisplayString
Example02は文字表示サンプルでした。ライブラリをインストールすると、Serialなどと書式が同じ println()などの関数で文字列を表示できるようです。
画面が時々ちらついているように見えるのは、実際5秒に一度画面を再描画するようなプログラムになっているからです。
Example03 graphicstest
Example03はグラフィック描画のデモでした。このタッチスクリーンでは320×240ピクセルのカラー表示が可能です。8bit時代のPCのデモってこんな感じだったなぁ…と懐かしく観賞(苦笑)。
8bit初期のPCはもっとショボくて、画面全体で160×100ピクセルのグラフィックしか扱えませんでした…。あそこまで荒いグラフィックも、いまとなっては懐かしい思い出です(苦笑)。
Example04 tftpaint
Example04はタッチ機能のサンプルとして、簡単なお絵かきソフトでした。まぁ実用性はほぼないのですが、ワンボードマイコンでここまでできるということには感動すら憶えます。
まとめ
とりあえず今回はサンプルを動作させて機能を確認することができました。次はライブラリを使用してプログラムを作ってみたいと思います。
- TFTタッチシールドはArduinoのシールドとして直結して使用することができる。他に外付けの部品は不要。
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